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スタッフブログ更新:仏壇でタイムスリップ

2018年1月9日

こんにちは、営業部の丸山です。皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は【仏壇】について少し掘り下げていきたいと思います。
仏壇
日本最古の仏壇(のルーツ)と言われているのは、法隆寺に所蔵されている『玉虫厨子(たまむしのずし)』といい、推古(すいこ)天皇の愛用品だったそうです(ちなみに国宝指定されています)
おおよそ1300年程前、仏教を奨励した天武天皇によって「家ごとに仏像や経典を置き礼拝しなさい」と発布がなされ貴族達が自宅の敷地に仏堂を持ったことが、日本で仏壇が祀られるようになったきっかけだといわれています。
鎌倉時代には禅僧達によって中国の儒教の祭具だった「お位牌」が日本に持ち込まれ、室町時代には浄土真宗の蓮如上人(れんにょしょうにん)が多くの人に仏壇を持つことを勧めたため、お仏壇が 一般信者の間にも広がりました。
そして室町時代には「書院造り」という住宅形式ができて「床の間」が作られるようになり、仏画や仏具などを置いて礼拝するようになりました。
全国的に庶民がお仏壇をお祀りするようになったのは江戸時代になってからだといわれ、背景には、江戸幕府により推進された「寺請(てらうけ)制度」があります。
仏教や先祖信仰と強く結びついており、現在でいう戸籍の役割もはたしていた 「宗門人別改帳(しゅうもんにんべつあらためちょう)」に登録する必要があり、檀家として管理されるようになりました。
しかし、明治時代になると、仏像や寺院などの破壊・出家者や寺院が受けていた特権を廃する「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」という民衆運動が進み、前時代までとうってかわった扱いを受けることになるのであります。
ただ、廃仏毀釈に反対する運動もあったこともあり、徐々に廃仏毀釈は収束していったそうです。
それぞれの歴史事件を紐解いていくとかなり長くなりますのでおおまかに時代をたどってみました。

奥が深いお仏壇の歴史を学んでみました。調べていくなかでとても勉強になりました!