葬儀のマナー

香典のマナー【阿久比町】

2022年3月21日

香典とは?

香典とは、お線香やお花の代わりとして、お悔みの気持ちとともに故人にお供えする金品のことです。

ご遺族が負担する葬儀費用を少しでも助けられるようにという思いが込められています。

香典を渡す際のマナー

袱紗(ふくさ)の選び方

香典を包む袱紗の色は、お通夜や葬儀では寒色系・暗色系にしましょう。

濃い紫色であれば、性別も問わず、すべての儀礼に使用できるので、おすすめです。

なお、二つ折りの金封袱紗は袱紗としては略式のため、包む香典の金額が多い場合には不向きですので注意が必要です。

また、基本的に四角い形状の布であれば袱紗として使用ができるので、袱紗をお持ちでない場合は無地のハンカチや風呂敷で代用することができます。

香典の包み方は、菱形に広げた袱紗の中央より少し右に香典袋を置きます。

そして、右⇒下⇒上⇒左の順番で包みます。慶事の場合は右開きにしますが、弔事の場合は左開きにしなければならないので注意しましょう。

香典の書き方

香典袋は、基本的に「外袋」と「中袋」があります。中袋にお金を入れ、外袋で包む形です。

一般的に香典には、薄墨を使用して書くのがマナーです。(一部薄墨を使用しない地域もあるので確認しておくと安心です。)

袋に書く項目についてご紹介いたします。

<外袋>

表面上段に「表書き」

外袋には、表面の上段に「表書き」を書きます。表書きとは「御霊前(ごれいぜん)」「御仏前(ごぶつぜん)」などの香典を贈る際の名目のことです。

仏式の通夜や葬儀では「御霊前」と書き、四十九日以降は「御仏前」または旧字を使用した「御佛前」と書きます。

ちなみに浄土真宗の場合、「御仏前」や「御香奠」とするのがマナーです。浄土真宗の考えに基づきますと、亡くなられた時点で故人は成仏しており「霊」としての期間がないと考えられています。そのため「御霊前」は使用しません。

「御香典」は仏教であればどの宗派でも使用可能な表書きです。

・神式の場合…「御神前(ごしんぜん)」、「御玉串料(おたまぐしりょう)」、「御榊料(おさかきりょう)」

・キリスト教(カトリック)の場合…「御花料(おはなりょう)」、「御ミサ料(おみさりょう)」

・キリスト教(プロテスタント)の場合…「御花料(おはなりょう)」、「献花料(けんかりょう)」、「弔慰料(ちょういりょう)」

表面の下段に名前

表面の下段には氏名を記入します。肩書をつける場合には名前の右側に小さめに書きましょう。

<中袋>

中袋はお金を入れる封筒のことです。

表面に「金額」を記入します。

金額は旧漢数字を使って縦書きで書きます。

・例

3,000円⇒参仟圓

5,000円⇒伍仟圓

7,000円⇒七仟圓

10,000円⇒壱萬圓

30,000円⇒参萬圓

50,000円⇒伍萬圓

70,000円⇒七萬圓

100,000円⇒拾萬圓

裏面には「郵便番号」「住所」「氏名」を書きます。

香典の金額の注意点

香典の金額は3千円、5千円、1万円、3万円…というように「奇数」の数字に合わせるのがマナーです。偶数は割り切れることから「縁起のよくない数字」「縁がきれる数字」とされているためです。香典の金額は「奇数」にするように注意しましょう。

包む金額は一般的には血のつながりが濃いほど高額になります。

地域により違いはありますが、親の場合は10万円、兄弟は5万、その他の親類は1万円が相場のようです。

勤務先関係、友人であれば5千円が目安となりますが、付き合いの程度によってはそれよりも多く包むこともあります。