
直葬・火葬式とは?
近年、葬儀を簡略化したいと考える方が増えています。
直葬・火葬式という言葉を耳にしたことはありますか?
直葬・火葬式は、通夜や告別式を行わず、火葬のみで故人を見送る形式のことです。
「直葬と火葬式に違いがあるの?」と思う方もいるかもしれませんが、基本的にはどちらも同じ意味で使われています。
法律により、亡くなってから24時間以上経過しなければ火葬はできません。そのため、安置後に火葬場(斎場)へ移動して火葬を行う流れとなります。
直葬・火葬式の流れ
1.臨終・お迎え(搬送)
・病院で死亡診断書を受け取り、葬儀社に連絡します。
・葬儀社が寝台車でご遺体をお迎えし、自宅または安置室に搬送します。
2.ご遺体の安置・葬儀社との打ち合わせ
・病院で死亡診断書を受け取り、葬儀社に連絡します。
・葬儀社が寝台車でご遺体をお迎えし、自宅または安置室に搬送します。
3.納棺
・故人に仏衣を着せ、棺に納めます。
・納棺の際、お花や故人の好きだったものを棺に入れます。
4.出棺・火葬
・ご家族が最後のお別れをし、棺の蓋を閉じます。
・火葬場で火葬を行い、約1時間半ほど待機します(時間は火葬場により異なります)。
5.お骨上げ
・火葬後、ご遺骨を骨壺に納め、散会となります。
直葬・火葬式のメリット
人が大勢集まることがなく、感染症対策になる
通夜・告別式を行わないので、人が集まることが少なく、様々な感染症の拡大リスクを減らすことができる安全な送り方といえます。
参列者に負担をかけることが少ない
一般の葬儀となると、通夜・告別式に合わせ、各地から親戚や関係者が集まってきます。遠方の方であれば、宿泊して式に参列することもあります。ご年配の方にとっては、遠方への移動は大変なことかと思います。
直葬・火葬式では葬儀の参列がありませんので、そのような負担を減らすことができます。
葬儀費用を抑えられる
一般葬では、式場使用料、飲食接待、返礼品など様々な費用が掛かります。
直葬・火葬式であれば、通夜・告別式を簡略化するため、食事の席を用意する必要がありませんので費用を抑えることが可能です。
「葬儀の費用を最小限にしたい」方に、選ばれるプランです。
直葬・火葬式の注意点
葬儀の費用を最小限にするには最適ですが、注意点もあります。
直葬・火葬式を選択する場合は、近親者のみで執り行われます。
周囲への連絡・対応・配慮が不十分な場合、「どうして連絡をくれなかったのか」など、後からトラブルになる可能性もあります。
葬儀は、故人様と最後の大切なお別れの時間となります。
この様な注意点もあることを理解し納得した上で、考えて頂けるといいかと思います。
まとめ
直葬・火葬式は、シンプルながらも故人との大切なお別れを実現する方法です。
費用や参列者の負担を抑えたい方には適した選択肢ですが、周囲への配慮も忘れず、慎重に検討してください。
