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湯灌について③ 仏衣編

2023年5月17日

こんにちは、営業部の鈴木でございます。

今回は湯灌、納棺の間に行われる旅支度についてお話させていただきます。

故人様のお身体を清めた後に仏衣をお着せし、足袋、脚絆、手甲、天冠、数珠をお付けします。杖、編み笠、草鞋などは直接お履かせすることは難しいので、お棺に納めます。

これらをお着せすることを旅支度と言います。

まずは仏衣(ぶつい、ぶつえ)の説明からさせていただきます。白装束(しろしょうぞく)、死装束(しにしょうぞく)、経帷子(きょうかたびら)などとも言われる、白い御着物のことです。通常の着物の着付けでは襟合わせが右前ですが、仏衣は通常とは逆の左前でお着せします。これには葬儀事は逆の作法でおこなうことや、不幸を避けるというような意味合いがあります。

着物が白色であることには諸説ありますが、紅白という言葉があるように紅、赤色には赤ちゃんなど誕生の意味があり、白には反対の意味があるという云われと、白色で汚れてない綺麗な状態で浄土へ向かうという意味などが一般的な云われです。

また、着物の作りも留まることなく旅立てるようにと縫い目の糸止めがされていないのが特徴です。

今回は旅支度の仏衣のお話させていただきました。

最後までお読みいただいてありがとうございます。