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スタッフブログ更新:家紋のおはなし(橘紋編)

2018年6月1日

こんにちは、セレモニースタッフの竹内です。

家紋というのは、私たちの祖先と家に伝わる【紋章(ロゴマーク)】です。

ご先祖様から私たちへ繋がる血の流れを、簡単なマークに置き換えて表現したものといえます。

日本にある家紋のうち、一般的に特に多く分布する藤・桐・鷹の羽・木瓜・片喰5つの紋の事を【五大紋(ごだいもん)】といいます。

五大紋に加えて、蔦紋・茗荷紋・沢潟紋・橘紋・柏紋の5つを加えて十大紋といいます。

古来より日本固有の柑橘系植物である「タチバナ」の果実や葉っぱなどをモチーフにした家紋です。

ミカン科ミカン属の一種でミカンの祖とも呼ばれています。

実は小さく、香気が強く、奈良時代は街路などにも植えられていたらしいです。

木は積雪に耐え、よく育ち、姿が凛としていることから「太刀花」とも称されました。

人徳があり奥ゆかしい人を「橘のようだ」となぞらえたそうです。

橘紋の分布は全国で9位ほど。桜紋よりも圧倒的に浸透しているようです。

元々、橘という植物は柑橘類で、紀伊半島・四国・九州の海岸に近い山地に自生していますが、橘紋も和歌山県・高知県で3位、奈良県・広島県・宮崎県で4位とやはり橘が自生している地域に広く分布しているようです。

有名人では、井伊直弼・勝新太郎・松崎しげるなどが橘紋を使っているそうです。
丸に橘