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スタッフブログ更新:清め塩

2018年11月30日

外の空気が少しひんやりと感じ、周りの木々も色とりどりに姿を変えつつあるこの頃、風邪などを引かないように気をつけましょう。

営業部の関です。

お通夜、告別式にお参りにいくと、会葬礼状のなかによくお塩が入っていますよね。

今回は、このお塩を取り上げてみました。

皆さんもよくご存知のようにこのお塩のことを、「清め塩」とか「お清めの塩」と呼んでいます。
この「塩」のことを以下「清め塩」と呼びます。

この清め塩は、焼香に行って自宅に帰った時に玄関先で体に振りかけ、身を清めるために使用されています。(最近では、使われない方も多くみえます)

では何故玄関先で身を清めるということをしなければならないのでしょうか。

昔々の日本では、(仏教が伝来する前の時代です)天災や病気などになった時、清め塩を振って身を清めて厄から逃れるという風習がありました。

特に神道では、死を穢れたものとして考えられていました。

そのため葬儀後は、穢れを取るためうみに入り、みそぎをしたり、清め塩を振って身を清めたと言われています。
古代の日本では、神道が広く信じられていたため、その名残で「清め塩」という習慣が残ったといわれています。

また腐敗を遅らせたりする効果がある塩を振りかけるという行為に重要な意味を持たせたのかもしれません。
尚神道で言う穢れとは、死者に対するものではなく、死を招いた病気等の邪気を祓うものであり、死者の霊を祓うものではありません。
やがて仏教が日本に伝来してきて日本全国に広まりました。
 
仏教の教えでは死後、成仏をした後は、仏になるという考え方が根底にあり死とは穢れたものでなく、仏になられる尊いものであると説かれ、清め塩を振るということをきらう宗派が出てきました。

ですから焼香に行って帰りに手にする会葬品に清め塩が入ってないことも多くあります。

とくに真宗大谷派(東)や浄土真宗(西)の宗派は、強くいわれます。他宗派でも清め塩をいらないと言われ寺院様も見えます。
最後に貴方は清め塩を振りますか、やめますか。

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